おむつなし育児って?
ここでは、おむつなし育児でよくある誤解を解きながら、いったいどんな育児法なのか解説していきます。
【誤解1】 おむつなし育児とはいっても、おむつはつけていてもいい!
おむつなし育児とは「なるべくおむつをつけないで排泄させる育児法」。つまり、おむつはつけて生活してもいいってこと。だから、床や服をおしっこやうんちでビショビショにすることもないし、そんなに大変でもありません(^_^)
確かに24時間赤ちゃんのおむつを外して生活している方もいますが、それはだいぶおむつなし育児に慣れている方なんじゃないかと思います。
そこまで完全に実践しなくても、赤ちゃんが排泄しそうだなという時におむつを外して、おまるやトイレに座らせてあげるだけで、立派なおむつなし育児だと思います。
夜も無理しないで、おむつをつけた赤ちゃんとぐっすり寝る。外出するときももちろんおむつをつけて、おまるも持っていかない。このぐらいのゆるさで、私はおむつなし育児を無理のない範囲で気楽に続けています。(これを私は勝手に「ゆるおむつなし育児」って呼んでるけど)
このぐらいのゆるさでも、赤ちゃんは一日に数回、おまるで気持ちよさそうにおしっこやうんちをしてくれています。これからおむつなし育児をはじめる方も、無理なくマイペースで、できる範囲からトライしてみるといいかもですよ(^^)
ところで、「じゃぁ、赤ちゃんが排泄しそうな時ってどうやってわかるのさ?」と思いますよね。実はそれも、ある程度分かる目安やタイミングがあるんです。赤ちゃんの方から排泄したいというサインを出してくれる場合もあるしね。
そこらへんについては、「まずは気軽にはじめてみよう」「成功率アップの方法」のページに詳しく書いてありますので、そちらもご覧になってみてください。
【誤解2】 世界では一般的に行われている国も。昔は日本でも普通にされていた!
おむつなし育児は、実はアフリカなどの国では当たり前のように行われているそうです。アメリカでも、おむつなし育児をする人は割合的にもけっこう多いんだとか。
そして日本でも、昔(戦前か戦時中あたりかうろ覚えですが)は普通に行われていたようです。
考えてみれば、おむつを使わないで赤ちゃんに排泄させるのは、他の哺乳類の動物も行っているごく自然なやり方ですもんね。
なので、おむつなし育児はごく一部の人の中で行われている特殊なものではなく、世界ではけっこうメジャーな育児法なんです。
【誤解3】 一番の目的は、排泄を通じて赤ちゃんとコミュニケーションをとること
おむつなし育児という名前からして、「赤ちゃんのおむつはずれをできるだけ早くするトレーニングが目的」と思いがちですが、実は「排泄を通じて赤ちゃんとコミュニケーションがとれること」が一番大事なことなんです。
アメリカでも、おむつなし育児はEC(Elimination Communication=排泄コミュニケーション)と呼ばれていますしね。
赤ちゃんと意思疎通をはかりながら、おまるやトイレで排泄できたときの達成感はとっても大きいです。おむつなし育児をはじめたら、赤ちゃんと行うこの共同作業が、毎日とても楽しくなると思います(^^)
赤ちゃんは、外で気持ちよく排泄したい欲求を分かってもらえて嬉しい。(実際、おまるで排泄できたときのわが子も、とても気持ちよさそうな顔をしています。)
そしてママ・パパも、まだ言葉もしゃべれないうちから赤ちゃんの気持ちを分かってあげられて嬉しい。
お互いにとって、とてもメリットのある育児法だと思います。
【誤解4】 新生児からでもできるおむつなし育児
「おむつなし育児って、赤ちゃんがある程度物事がわかってきた月齢からはじめるの?」と思いきや、なんと新生児からはじめられるんです!
というかむしろ、おむつなし育児を開始するタイミングは、早ければ早いほどいいみたい。
(生後半年以降になると、赤ちゃんはおむつの中で排泄することに慣れてしまうそう。うちは生後5か月からはじめたんですが、もっと早くおむつなし育児のことを知っていたらなぁ……とつくづく思います。)
まだ目も見えてない・話せないうちから、おむつなし育児を通じて赤ちゃんと意思疎通がとれるなんて、ステキだと思いませんか?